犬と人間 擬人化

愛犬から教えてもらったこと

久しぶりのタダノです。
愛犬が旅立ち、愛犬に教えてもらったことが消えてしまう前に、残しておこうと思い再びブログを書くことにしました。

わりと真面目に書いていこうと思っているので、つまらなかったらごめんなさい。
      

犬と人間 犬を擬人化とは?

さて、1回目のテーマは「犬と人間 擬人化」です。

ドッグトレーナーをしていたころ、飼い主様に必ず伝えていたことがありました。
それは……。

犬と人間は違う生き物だということ。

当たり前じゃん。と思う方も多いと思います。

では、こんなシチュエーションを想像してください。

飼い主さんがYouTubeを熱心に見ていて、愛犬を放置していたとき。
愛犬が寝ていたら?どのように表現しますか?

愛犬が拗ねて寝ている。

こんな感じではないでしょうか。
犬は拗ねるのでしょうか?

答えは拗ねません。

退屈だから寝ているだけなんですよね。

これは、擬人化といい犬を人間に例えて表現している訳です。

   

拗ねない根拠

犬が拗ねない根拠はあるのか?と思いますよね。

なぜ犬は拗ねないのでしょうか。
答えは、そこまで感情が豊かではないからです。

残念に感じないでくださいね。

では、拗ねているように見えるのはなぜでしょうか。

犬は経験により学習します。
ということは?先ほどの例を解読すると。

行動1. 人間 飼い主さんがスマートフォンを持った
行動2. 飼い主さんがスマートフォンを持った=当分相手をしてくれない(経験による学習)
犬は体力が余っていれば、おもちゃで遊んだり、うろうろしたりするでしょう。
心地よい疲れがあるなら寝る可能性が高いです。
また、構ってほしい場合は、いたずらをしたり吠えたりします。

という訳で、拗ねているなどの感情で動いているわけではないのです。
拗ねているように見えるのは、飼い主さんの「愛犬に悪いことしたな」という感情が反映されている可能性が高いと考えられます。
チラチラ飼い主さんを愛犬が見ているなら、飼い主さんを観察しているだけです。

愛犬たちは飼い主さんの動きを常に監視しています。
そのためチラチラ見ているという訳です。
(監視というと大袈裟ですけどね)

   

犬と人間 擬人化すると?

犬を擬人化するのはなぜよくないのでしょうか。

例えば、咬みの癖がある愛犬に対して「恨んでいる」なんて言い方をする飼い主さんもいらっしゃいます。

愛犬に恨まれながら暮らして楽しいでしょうか?
私なら「楽しくない」です。
甘噛みならまだしも(甘噛みもよくないですが)本気咬みだった場合、大怪我をしてしまいます。

擬人化することにより、根本的な問題が見えなくなってしまうのです。
ここがとても重要です。

愛犬はなぜ咬むのか?
それを愛犬の行動から解読します。

愛犬がどういう時に咬むのか?
愛犬が咬もうとする前に何が起きているか?
愛犬が咬んだ時、飼い主さんのリアクションは?
愛犬が咬み始めたきっかけは?

など、色々な角度から愛犬の行動、飼い主さんの行動を観察して分析します。

興奮した時に咬むなら、興奮を抑制するトレーニングが必要になります。
飼い主さんのオーバーリアクションが楽しくて咬むなら、飼い主さんのリアクションを最小限にしていただきます。
もう少し深堀をすると、飼い主さんのリアクション=構ってもらっていると勘違いし、咬めば構ってくれると学習し咬む場合もあります。

さて、本題に戻りますが「恨んでいる」わけではないのです。
原因があるから行動するのです。
ここでいう「原因」は感情ではなく行動です。

という訳なのです。
擬人化した人間目線の感情で片づけてしまうと、大切な「原因になっている理由」が見えなくなってしまうのです。

     

まとめ

愛犬が教えてくれたこと。

寝ているときに触ると咬むぞ

私もドッグトレーナーになる前、行動学を勉強する前、眠っている愛犬がかわいくて、匂いを嗅いだり、触ったりしていました。
それが愛犬は嫌だったのです。
咬むふりをしたら、眠っているときに触らなくなると学習しました。

偉そうな事を書きましたが、タダノは非常にダメ飼い主だったのです。
ただ、知ることは大切です。

愛犬に教えてもらい、勉強し、犬を理解するようになりました。
そして愛犬との絆が深まりました。
ぜひ、愛犬を愛してやまない飼い主さまにも、同じ経験をしていただきたいと思っています。

犬は犬。人は人。
お互いを知り、心地よく共存することが大切なのです。

     

犬の行動について読んだ本

タイトルに合った本をそっと置いておきます。

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